提灯探訪ブログ

提灯や祭りについていろいろなんでも話しています。

[提灯レポート]2012/05/01

ヨーイヤサーー

先日、久々に祇園に行った時、まあるい赤い「をどり」の文字の入った提灯を見ました。「京都に春が来た!」と思いました。


miyako-odori2[1].jpg
「都をどり」「鴨川をどり」「京をどり」「北野をどり」
京都に春の訪れを告げるこれらの「をどり」は祇園、先斗町、宮川町、上七軒のそれぞれの花街の芸妓さん、舞妓さんが舞いを競う艶やかな舞台なのです。
花街に「をどり」の提灯が見られるようになると、京都の人たちは「いよいよ春が来た」と思いはんのと違いますやろか?
あの花街の独特の雰囲気は単に華やぐと云うだけでなく、なんともいえない上品さと色香がただよう感があります。
まさに「はんなり」という言葉を思いおこさせます。
その中の一つ、祇園甲部歌舞練所で繰り広げられる、都をどりは春一番のものではないでしょうか。
京都の四季の風物を題材に演じられ、「都をどりは、ヨーイヤサーー」という舞妓さん達の黄色い声で幕が上がります。その様の艶やかなことと。
京都の人には馴染みのあるこの「ヨーイヤサー」の掛け声は、他の京都の花街にもあって、その独特の節まわしが面白くて子供の頃はよく真似たものでした。

華緒華実多