一色町大提灯祭り

一色町大提灯祭り

高橋提灯謹製

「三河一色 大提灯まつり」は、一色町諏訪神社の祭礼で、約450年の歴史を持つお祭りです。
上組、中組、大宝組、宮前組、諏訪組、間浜組の6組が2張づつ計12張の大提灯を諏訪神社の境内に献灯します。
弊社は平成の大修理で平成6年から、平成13年まですべての提灯の修復に携わりました。
12基すべての大提灯が揃うのは祭りの2日間ですが、「一色町 学びの館」では一番大きな間濱組の大提灯(5.6m×10m)
のレプリカをいつでも見ることができます。

うなぎの産地として有名な三河一色の一色諏訪神社は信州・諏訪の諏訪大社から分霊を勧請して、一色の諏訪大明神を建立したのが創始。
大提灯の始まりは,1564年(永禄7)ごろ,海から魔物が現れ、田畑や人畜を荒らしたので、村人は海の平穏と豊漁を願って,魔よけの意味で「かがり火」をたいたことが起源とされている。
その後,寛文年間(1661〜1672)に提灯をつるすようになり,1796年(寛政8)には大提灯をつるすようになると、町内で競いあいが始まり、大きく、絵柄も美しい彩色の大提灯と発展していきました。
安政年間に藩から「胴廻りの直径を3.64mより大きくしてはならない」というもし、違反した場合は、きつい罰があるから気をつけるように」と厳命がありました。それでも間浜組では大きさを誇って大きな提灯を設えたため、世話人が入牢してしまう騒ぎもおこりました。
大提灯祭りでは、提灯に火を入れることにより古色豊かな絵模様が写し出される。
提灯内の高さ1mの巨大なろうそくに火が灯る大提灯献灯祭(8月26日19:00頃)がみどころ。

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(製作者からのひとこと)
大提灯の修復を、請け負いましたが、提灯が大きすぎて境内から運び出すことができませんでした。そのため一色諏訪神社の敷地内に提灯修復用のに建てられた工房にて作業しました。
平成6年から平成13年まで8年間、京都から三河一色まで作業のたびに通いました。
古い提灯から絵柄を読み取り、復元していく作業は非常に困難なものでした。
古い提灯は、修復で破れた部分を紙で張り重ねられている元の絵を復元するために、紙を剥がしていくと人物の顔の向きが違っていたり、表情が違っていたり。町の年配の方の「昔はこうだった」という話を参考にして修復した箇所もあります。
また、町の人々は古い提灯のくすんだ色彩の印象が強いので、全くの新しい色ではなく、
全体を少し落ち着いた色目にそろえることにも注意しました。

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写真提供 Urayasu Style様ありがとうございました。